■天体望遠鏡の歴史は長い!
天体望遠鏡の起源を追い掛けると、400年以上も時代を遡る事になります。
1608年にオランダでメガネ屋をしていたハンス・リッペルスハイが発明したと言われています。発明しようとして、天体望遠鏡が出来たわけではなかったようです。
仕事柄、様々なレンズを取り扱っていた事がある出来事を気付かせました。それは、2枚のレンズを組み合わせる事で遠くにあるものが近くに引き寄せられ、大きく見える事を発見したのです。対物レンズに凸レンズ、接眼レンズに凹レンズを使う、現在の言い方だと、「ガリレオ式」もしくは「オランダ式」と呼ばれる望遠鏡の発明でした。
しかし、視野が非常に狭いという弱点があり、現在の天体望遠鏡には使われておりません。復刻望遠鏡という形で現存する程度の為、マニアの方が買取をしたりしているようです。
■天体望遠鏡と歴史的人物
ある歴史的人物も天体望遠鏡とめぐり合い、観測にのめり込むようになりました。それが、ガリレオ・ガリレイです。彼は類稀なる人物である事は多くの方が知っていることだと思います。彼は医学を学んでいたのですが、後に理学も学ぶようになり、大学で数学教授として活動もしていました。そんな彼は、天体に興味・関心があり、望遠鏡が発明される前から自身で天体観測を行っていたと言われています。そんな彼が天体望遠鏡と出会えば、観測をしだす事は明白でした。自分自身でも天体望遠鏡を作成しておりましたが、ドイツのヨハン・ケプラーが設計した天体望遠鏡が後世に残る発見に繋がります。ちなみに、ケプラーが設計した天体望遠鏡はケプラー式望遠鏡と言われ、現在の天体望遠鏡の基礎となっています。彼は、惑星運動の法則を見つけた物理学者としても有名で、 惑星が楕円軌道を描いて公転している事を発見した人物でもあります。
現在でも名が知られている偉人の方々も天体望遠鏡と出会い、多くの観測を行い、新しい事実を発見していきました。
■天体望遠鏡の買取需要が増えた!?
ある映画が放映された事で、天体望遠鏡の買取を希望する方が増えたという記事がありました。それは、映画「天地明察」だそうです。地球が球体と分からない時代に新しい暦を作成するまでの話が映画として取り扱われています。
その中で望遠鏡が出てくるのですが、それを見た方が新しく興味を持ったりして望遠鏡の購入を考える方が増えたそうです。ただし新品を買うには費用が掛かり過ぎるので、まずは質が良くお手頃な中古品を、という流れができています。
それまで日の目を浴びていなかった物や出来事が一気に脚光や注目を浴びる。本当にメディアの力と言うのは絶大ですね。使わなくなった天体望遠鏡が自宅にあるのであれば、買い取りを依頼し必要としている次の人の手に届けるのも良いかもしれませんね。もしくは、買取られるよりはと、また天体観測を始めだしても良いかもしれませんね。