■天体望遠鏡の買取では、倍率に応じてグレードが決定する
買取と言えば、高級時計やバッグなどのブランド品を想像しがちですが、大手買取店では天体望遠鏡の買取も行っています。
天体望遠鏡の買取価格は、望遠鏡のグレードが第一の基準になります。
天体望遠鏡には倍率が設定されており、その倍率が高くなれば高くなるほど高級品となって買取価格は上昇してゆきます。一般に、家庭用の天体望遠鏡は口径6センチから20センチほどに分かれ、100倍から350倍ほどの倍率となっています。
口径6センチ倍率100倍のものは入門機となり、買取価格は数万円代です。一方、口径が20センチで倍率が300倍を超えるものになると、専門性が高く高級モデルに分類されるため、買取価格も十万円を超えるレベルとなってきます。
また、天体望遠鏡に限らず買取において共通するポイントとして、傷の有無や付属品が完備しているかによっても買取価格が左右されることになります。
■天体望遠鏡の外観に傷が合っても、買取りしてもらえることも
天体望遠鏡の買取における特徴として、きちんと望遠レンズを覗いて観測ができるか否かが重要視されるという点があります。
時計やバッグなどの買取では外観に傷があることが致命傷となる場合があります。しかし、天体望遠鏡では傷があっても鏡筒内部やレンズに傷がなく、綺麗に天体観測ができる状態であれば、問題なく買取してもらえる可能性が高くなっているのです。
もちろん、新品同様の未使用状態である場合と、何年も使用した場合とでは買取評価が異なってきます。綺麗で傷がない方が、有利に買取してもらえることに、違いはありません。
しかし、買取店を利用して天体望遠鏡の入手を検討している方は、天体望遠鏡が外で使用するものであるため外観の傷については容認する傾向があります。時計やバッグのようなアイテムに比較すると、天体望遠鏡については外観の傷については買取評価のマイナスに繋がりづらくなっているのです。
■天体望遠鏡の内部に損傷があると、買取が難しくなることも
天体望遠鏡については外観の傷がついていても買取してもらえる場合がありますが、問題となるのが内部の損傷です。
天体望遠鏡はレンズと鏡が組み合わされて天体観測を可能にする精密装置です。乱暴に取り扱っていたり、保管状態がよくないと、鏡筒内部にトラブルを抱えてしまう場合があるのです。特に問題となるのが、鏡筒内にカビが発生してレンズや鏡の一部を覆うことです。カビが発生してしまうときちんと光を捉えられなくなって天体観測ができなくなります。
星が見えない天体望遠鏡に価値はありません。
いくら外観に問題がなくても、鏡筒内に問題を抱える天体望遠鏡では買取に応じてもらえない可能性もでてきます。
そこで、天体望遠鏡を使用しないのであれば、メンテナンスの必要が生じます。メンテナンスの手間や費用も考慮し、使用しない天体望遠鏡があるのであれば、なるべく早く買取に出すほうが懸命な選択なのです。