■10年前の天体望遠鏡。
今はもう社会人になって、家を出て行った長男が、小学校5年生の頃に、おじいちゃんにおねだりして買ってもらった天体望遠鏡。
買ってもらった当時はよっぽどうれしかったらしくて、毎日天体望遠鏡のレンズをのぞいては磨いて、
「今日は金星がよく見えたよ!」「ずーっとみてたら、月がちょっとずつ動いてるのがわかった気がする!」「新月だから、星が綺麗!」
なんて毎日大騒ぎしていたのをおぼえています。でもやっぱり男の子らしいというかなんと言うか、中学にあがった頃にはもうすっかり飽きちゃったみたい。
中学から入ったハンドボール部の活動に夢中になって、天体望遠鏡は部屋の片隅。
時々「獅子座流星群」とか、大きい天体ニュースがあったときだけ、ちょっと引っ張り出してはいたけれど、今はもう覚えてもいないかも。
■買取って、古い天体望遠鏡まで?
とはいえ、大好きだったおじいちゃんが、「これ高いんだぞ!いいやつなんだ、じいちゃんも小さい頃憧れてたけど、とても高くて買ってくれなんていえなかったなあ。今はいい時代だ。しっかり勉強しろよ!」
なんていいながら買ってくれた天体望遠鏡。捨てるのも忍びないし、なんとなくインテリアとしてかっこいいし、そのままにしていたけど、やっぱりちょっと場所ふさぎ・・・
これ、買取してはもらえないかしら。と思っていた時に、隣の奥さんからいいこと聞けました。
「奥さん、今なんでも買取してもらえるのねえ」「買取?あ、洋服とか?」「もうそんなのアタリマエよ~今の買取ってすごいのよ、こないだなんかね、古い市松人形でしょ、昔のトロフィー、天体望遠鏡・・・」
「え?今天体望遠鏡って言った?」「奥さんのお家にもある?あれ、意外と高値がついたわよ!確かに古くったって関係ないものねえ!」「・・・買取ねえ、確かに使わないでほこりかぶっているよりいいかもねえ」
■「買取かあ、また誰か小学生に使って欲しいな」
早速息子に電話しました。「ね、買取っていうの、知ってる?あんた部屋に置きっぱなしでしょ、あの部屋母さん趣味の部屋にしたいのよね。いらないもの、うっちゃっていい?」
「え?部屋にあるもの・・・天体望遠鏡とか?」「捨てるには忍びないと思ってたけど、買取ってもらって誰かが使ってくれるなら、いいじゃない?」
「まあね、楽しかったし。このまま埃かぶっていたらレンズも曇っちゃうし、誰かに使ってもらおうか。そのかわり、将来僕の子どもが天体望遠鏡欲しい!っていったら、買ってやってよね!」
「そんならだれかと結婚しなさいよ!」早速買取業者さんを探したら、専門の業者さんまであるって知ってびっくりしました。
まとめて引き取られるより、ちゃんと扱ってくれそうだし、大切だった天体望遠鏡だから、個別に連絡してみて、本当によかったです。金額も、対応も、本当に満足できました。このお金、息子に渡すべきですかね?